施工事例（東京都目黒区 / 共同住宅）｜松本剛建築研究室

MEG-A

賃貸からのリフォーム

建物のある場所は、目黒区の山手通りから道1本入ったところ。山手通り沿いにはオフィスビル、テナントビルなど中高層の建物が建ち並んでいますが、道1本入ると騒音も少なく2〜3階の戸建てなどの住宅があり、都心のなかでも比較的環境の良いところです。 建物は鉄骨3階建てで、元は1階にオーナー住居、2,3階が1DK約23平方メートルの賃貸6住戸がありました。結婚した娘家族が5人になり住まいが手狭になったため、2,3階を住まいにリフォームすることになりました。

水廻りを明るく、楽しく

子世帯は既存の外階段からアプローチします。2階をLDKと得和室、洗面・浴室などの水廻り、3階に主寝室と子供のためのスペースを設けました。 一般的には、環境条件の良い所に居室を設け、水廻りは比較的に奥に配置されがちなのですが、今回は建物形状が東西に長井こともあり、南側のバルコニーに面した所に浴室を設けました。隣家の目隠しを考慮しなければなりませんが、夏には子供達がよくしつからバルコニーへと水遊びをして、格好の遊び場となっています。また子供達はまだ幼稚園以下なので、今は個室としないでオープンつくりとし、将来家具で仕切られるように計画しています。

屋上

今回のリフォームでは実現しなかったのですが、将来屋上を緑化し、庭園にする計画があります。屋根面の断熱と屋外の余剰空間として利用する予定です。 季節の良い時期には外での生活を楽しめる開放的なスペースとしてだけでなく、都市の中で失われつつある緑を少しでも補えればと考えています。