施工事例
祐天寺の家
所在地 | 東京都目黒区 |
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主要用途 | 一戸建て住宅 |
構造・階数 | 木造 2階建て |
竣工年月 | 2009年4月 |
敷地面積 | 66.93 m² |
延べ床面積 | 66.82 m² |
施工業者 | 深津木工(株) |
備 考 | 家族構成(夫婦・子1・孫1) |
お客様と設計条件
一才のお子様がいるお嬢様家族との二世帯の計画です。家族がほどよくふれあい、孫がのびのびと過ごせる住まいを望まれました。 場所は2階建て住宅が建ち並び、隣家との距離もそれほどなく、立地条件から建て替えは不可能でした。既存の形を残しつつリフォームによって、自然光と風をいかにうまく取り込むかがポイントとなりました。
設計コンセプト
1. 全体構成
以前の住まいは、部屋が小割にされた間取りであったため、採光と通風が困難でした。また、リビングが1階の中央にあったため、外の様子がわからず、いつも電気を付けての暮らしでした。リフォームにあたって、家の中を風が通り抜け、自然光を感じながら家族がゆったりとくつろげる場を設けることを考えました。条件の良い2階にリビングを移し、LDKをワンルームとして南側のデッキと連続させることで、明るく開放的なくつろぎ空間が実現しました。1階は二つの個室間に水廻りを設け、動線を短くしてコンパクトにまとめました。浴室は今後のメンテナンス性を考慮してユニットバスとしています。
2. リフォームの概要
築30年になる建物でしたが、浴室廻りの下部以外はそれほど腐りもなくシロアリの被害もありませんでした。構造的に一部耐力壁を増やし、柱と梁のジョイント部分には金物で補強しました。外部の仕上げは、屋根、壁共やり替え、サッシは全て断熱サッシに取り替えました。
3. ロフトとつながる
以前の住まいにも独立したロフトがあったのですが、リフォームにあたって2階のリビングと繋げることを考えました。障子戸を開放するとリビングと視覚的に連続し、家族の気配が感じられるようになりました。また、デッキからの風が通り抜け、室内環境的にも一体化となっています。また新設したトップライトからの光は、リビングだけでなく、障子を閉めていてもロフトに柔らかい光を導いています。
4. 素材
内装は白を基調にして、一部梁など木を現し自然素材のもつ暖かさをもたせています。2階リビングとデッキの床は、無垢材を使用、天井の針葉樹合板は、ロフトの床材と兼用しています。