施工事例
鷺沼台の家
所在地 | 千葉県習志野市 |
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主要用途 | 一戸建て住宅 |
構造・階数 | 木造 2階建て |
竣工年月 | 2003年6月 |
敷地面積 | 426.72 m² |
延べ床面積 | 180.52 m² |
施工業者 | (株)みくに建築 |
備 考 | 家族構成(夫婦、子1) |
コンセプト
プランは大屋根をもつ6間四方の単純な矩形です。既存のニワに面し環境のよい南側にみんなが集うヒロマを設け、ここを核として全ての部屋を配置しています。
壁でなく建具で仕切る-1/部屋がつながり家族の顔が見える
ヒロマに面する建具を開放することによって、ヒロマと各部屋が連続する開放的なつくりとしています。2階への階段や屋上テラスへのブリッジといった動線の場もヒロマに面して設けています。1、2階にある和室はヒロマの延長として、また閉じれば独立した客間として多目的に使用できます。
壁でなく建具で仕切る-2/外部とつながり自然を取り込む
建具を開放すれば全ての部屋から外のニワが眺められ、緑の香りや風を感じることができます。
土間感覚の“集いの間”ヒロマと縁側空間
いつもニワが眺められるヒロマはイスの生活スタイルではなく、どちらかといえば床に座って集う床座の場としています。ここは、冬でも寝転がれるように床暖房を設置しています。 建物とニワの間には深い庇がある木デッキの縁側(エン)を設けています。 この農家の縁側のような空間は、ニワに連続するヒロマの延長空間としてだけでなく、入口ポーチも兼ねており、近隣の人とのコミュニケーションの場ともなるでしょう。
グリーンスペースとトップライト
建物には緑豊かなニワを眺めながらアプローチします。ルーフデッキは第2のニワです。緑とベンチのある屋外のくつろぎ空間として、また物干し場として利用できます。建物内の2階東西にはグリーンスペースがあり、緑を配することによって建物全体が温室空間となり、どの場からも常に緑に接することが出来ます。 ヒロマに面した2階個室の明かり障子は閉じていてもトップライトからの柔らかい光が入り込みます。また1階の水廻り(便所、洗面・浴室)やご主人の書斎も、一部ポリカーボネート天井とすることで、上部グリーンスペースから入る自然光で明るい場となっています。