施工事例（千葉県千葉市 / 一戸建て住宅）｜松本剛建築研究室

稲毛の家

コンセプト

道路側はカーポートとなるスペースがオープンになっている以外は、ほぼ壁で閉じられた空間としました。 しかしそうすると幾分閉鎖的になってしまうので、道路際や地盤レベル、また上部において出来るだけ自然の緑を配し、訪れた人の心が和むような設計としました。入口扉は人を招き入れやすいように内開きとしています。 内部においては廊下状空間をつくらず、1階はホール、2階はサンルームを介して部屋どうしを繋げ、各々の階において常に家族の顔が見えるつくりにしています。1階はパブリックなオープン空間、2階はプライベートなオープン空間で、各々建具を開放すればワンルーム空間となり、その場所からはウッドデッキのある外部空間と連続します。1階においてはそのデッキ空間に対して庭がＬ型に囲い込むように配置してあるので、狭いながらも広がりのある外部空間が実現しました。各居室は、欄間から入り込む自然光と大型サッシにより風が入り込み、心地よい自然を感じるつくりとしています。

素材

限られた予算の中でも、出来る限り自然素材を使用するようにしました。道路側の外壁は緑とマッチするように、節はありますが無垢のカナダ杉を使用しました。内壁も一部無垢の縁甲板をつかっています。1階のホールとダイニングキッチンには床暖房を配してあります。無垢で価格的にもリーゾナブルなオーストラリア桧フローリングを使用しました。節は比較的多いですが桧の香りが漂い、足さわりがとても良い材料です。